トランプ氏が当選して感じたこと、考えたこと

一番の感想は「マスコミにだまされた」というものでした。

だまされた私も愚かでした。

 

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マスコミでヒラリーが勝つと予想し続けたジャーナリスト・識者のみなさんへ

 

マスコミ、それに従事するジャーナリスト、登場する識者は、投票に行った約半数もの人たちの声を拾うことに、ことごとく失敗していました。

よくもまあ、散々、トランプ氏を変人扱いし、「ヒラリーが勝つ」と喧伝しておきながら、「トランプ・ショックだ」「隠れトランプ支持者がいた」と彼の当選後に堂々と(ためらってますか?)発信できるものです。なかなか面の皮が厚い人たちです。

 

そうしたジャーナリスト、識者たちが流す情報に、一喜一憂していた自分も何だか、ばかばかしくて情けなく思えてきました。

 

結局、ジャーナリスト、識者の人たちというのは、世に言う「エスタブリッシュメント」、もっと下品な言葉を使えば「勝ち組」の一角を占めていて、今回の選挙でトランプ氏に投票した人たちの切実な気持ちを想像する能力を欠いていたと思います。

 

 

1960年代から始まった「反体制」という動きが終結した

 

私はロック(音楽)が好きです。ですので、そうした視点から思い切り主観丸出しの珍説を披露したいと思います。一市民のブログなので許してください。

さて、ロックというのは、大戦後の「反体制」ムーブメントという形で若者たちの間から動き始めました。具体的には、ジョン・レノンが在籍したビートルズやら、ローリング・ストーンズの音楽に象徴されるような「体制なんぞ、くそくらえ」といった精神的な態度です。

ビートルズ、ずばりジョン・レノンですが、彼は「おれたちは、キリストより有名になった」と発言したり、ベトナム戦争を批判しました。ジョンも他のメンバーも、当時は、ちゃらちゃらしたものと見なされていた長髪で、大人(体制)たちの顰蹙を買っていました。そうしたジョン・レノンやらビートルズやら、「悪魔」「教育上よくない」と、当時のマスコミから叩かれたローリング・ストーンズなど、社会秩序を攪乱してきたアーチストは、今や、どうのような立ち位置にいるでしょうか?

ご存じの通り、ジョン・レノンはかつて怒れる若者だったおじいさん、おばあさんのアイドルであり、ビートルズにしてもしかりです。今のローリング・ストーンズがどれほど金を稼いでいるかを考えてみると、かつて「反体制」だったものが、すっかり「体制」を仕切っていることがわかると思います。

そうした例は他にもあります。

いかがわしいヒッピーだったスティーブ・ジョブズが立ち上げたアップルという零細企業が今や、世界をリードするIT大企業となっています。また、ボブ・ディランノーベル文学賞を与えたという事実も、そうした一連の動きの中にあると思います。

こうした、1960年代以降始まった、「反体制」や「女性に権利を」、「マイノリティーに権利を」という動きが頂点に達したのが2009年のオバマ大統領の誕生だったと感じます。差別される人たちの象徴である黒人が、初めてアメリカ合衆国の最高権力者の座に就いたのです。

悲しいことですが、「黒人がアメリカ合衆国の大統領になった」ということを面白く思わなかった人もいたのではないでしょうか。その頃から、それ以前に、こつこつ活動し続けていた「伝統的な価値観(男尊女卑、民族主義、社会的秩序や多数意見の尊重)=少数意見の排除」の持ち主たちの運動が実を結び始めたのではないかと考えています。

これからは数十年にわたり、地道に力を蓄えた「伝統的な価値観」を持つ勢力が、リベラルな「反体制」勢力に代わって、数年、いや数十年台頭してもおかしくはない気がします。

 

 

2017年は、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選挙に注目です

 

こうした「伝統的な価値観」をもつ勢力はどこまで力を伸ばすのでしょうか。

さらに伸ばしそうな気がします(私は、この予想がはずれることを望んでいます)。

とくに2017年4月から5月にかけて行われる、フランス大統領選挙、同年8月以降に行われるドイツ連邦議会選挙がその問いに対して、かなり明確な答えを教えてくれるでしょう。

目が離せません。

 

 

日本は、どうなるのか??

 

すでに「伝統的な価値観」を持つ人たちに、乗っ取られていますかね。