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Virtual Insanity ~バーチャル・インサニティー~

生活、時事問題、趣味のことなど幅広く、日々思うことを綴っていきたいと思います。多分、中道左派です。

チャイコフスキー『交響曲第5番』

チャイコフスキーの『交響曲第5番』が大好きです。

残念ながら、まだ生演奏で聞いたことはありません。

しかしながら、録音で聞ける演奏で満足しているので、もしかしたら、生演奏を必ずしも聞く必要はないのかもしれません。

 

定額ストリーミング・サービスのSpotifyで聞くことができます。

私のお気に入りの演奏は次の2つです。

 ・ゲルギエフ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 ・ムラヴィンスキー指揮/レニングラードフィルハーモニー・オーケストラ

甲乙つけがたいです。

 

チャイコフスキーの音楽はいいですね。

ロシアには、縁もゆかりもない私ですが、チャイコフスキーの描く「郷愁」、そして極寒の大地に住む人が胸の内に秘める「熱さ」を感じずにはおれません。

 

主観的な思いでありますが、ロシアのクラシック音楽には、こうした「郷愁」、いまにも壊れそうな、脆くも美しい何かが詰まっているように感じられます。リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』など、とくにそうした傾向が見て取れます。ドイツ語圏やフランスのクラシック音楽とは、一味違う、懐の深さ、とてつもない雄大さが内包されているように感じます。

今は昔、20余年前の学生時代に、遊びで西欧を訪れる機会がありました。ロシア上空を延々と飛行するのですが、ジェット機でいくらぶっ飛ばしても、ひたすらロシアの大地が続くという体験にひどく感慨を覚え、エコノミーの狭苦しいシートで、その時の興奮ぶりを、友人に宛てて便箋に何枚もしたためたことを、思い出しました。私が少年だった頃は、東西冷戦の影響で、ロシア上空を民間人が旅行で飛行するということはできなかったという事情もそうした興奮に拍車をかけたのだと思います。

 

いま、ムラヴィンスキーの『交響曲第5番』をかけています。

ずばり、真冬の音楽だと思います。

ですから、真冬に聞く第5番は最高なのです。しかし、立春を過ぎ、春の気配を感じる夜に聞く第5番に、どことなく春の風の温かみを感じるのは気のせいでしょうか。

すぐれた芸術作品というのは、まさに多様な解釈を受け手に提供してくれるものだと思います。『交響曲第5番』は、そうした作品のひとつですね。

 

チャイコフスキーの音楽について、また思うことを書いていけたらと思います。