Virtual Insanity ~バーチャル・インサニティー~

生活、時事問題、趣味のことなど幅広く、日々思うことを綴っていきたいと思います。

『RADIO SAKAMOTO』 AUDITION コーナーについて思うこと

RADIO SAKAMOTO』というのは、FM放送局J-WAVEが放送している番組のタイトルです。「SAKAMOTO」というのは、ミュージシャンの坂本龍一さんのことで、彼がナビゲーター(進行役)を務めています。

AUDITIONというのは、その番組の中のコーナーの名前で、リスナーの方々から寄せられた音源を聞き、坂本さん、ミュージシャンのユザーンさん、デザイナーの長嶋りかこさんが、感想を述べあうというものです。

 

さて、このコーナーには、実に様々な様式の音源が寄せられます。

ざっくり言うと、坂本さんが作っておられるような前衛的なものが多いです。坂本さんは、「前衛的」とくくると不愉快かもしれませんが、ここでは乱暴にこう表現します。

このコーナーを聞き通すのは、正直言って、やや難行の種に入ります。聞いていて心地よい音源ばかりではないのです。拍子が複雑であったり、十二音階が崩れていたり、音が歪んでいたり。聞いていて、苦痛を感じる音源があります。それでも坂本さんたちは、喜々としてコーナーを進行していきますので、こうした音源が心底、面白いのだと思います。

このコーナーの試みは、「単なる音」と「音楽」の境目を探る試みなのではないかと、聞くたびに感じます。

「音楽」と私たちが普段感じているものには、私たちが無意識に、線引きしている範囲内の「音」の集まりなのです。

坂本さんたちは、その「線引きしている範囲」というものが、恣意的なもので、主観や、それこそ時代によって揺れ動くものだということを、当たり前のこととして捉えておられるのでしょう。このコーナーは、まさにそうした「音楽」の境界線を問い直し続ける作業です。

しばらくこの難行につきあってみようと思っています。

 

番組サイトです ↓

J-WAVE WEBSITE : RADIO SAKAMOTO