たった3曲だけで、ビートルズを語る

私はビートルズが大好きでして、みなさんにその魅力を伝えたいというのが、この記事の主旨です。

 その方法として、200曲を越える彼らの公式音源から、たった3曲だけで彼らの魅力を語ってみようと試みたいと思います。

ビートルズをよくご存知ない方は、この3曲を聞けば、少しは彼らについて「知ったつもり」になれることをお約束します。ビートルマニア(ビートルズの大ファン)の方は、「へえ、どんなもんなんだい」と見物してくださるとうれしく思います。

 

1.Let It Be

 

まず、ビートルズを語る上で、今日のスタンダードとなっているような曲に触れないわけにはいかないでしょう。スタンダードとは、その曲のオルゴールが製作されているような、誰でも、どこかで耳にしたことのある曲です。ビートルズには、いくつかそのような曲はあるのですが、代表は、何と言ってもこの曲でしょう。

私とビートルズとの出会いは、幼い頃に見た、この曲が、テレビドラマで使用されていたことでした。あまりにも切なく、心に残る曲だったので、親に尋ねて曲名を教えてもらいました。親はロックには疎い人間なのですが、知っていました。こうしたことからもスタンダードだということがうかがえます。

この曲は、現在、アルバム『Let It Be』に収録されているものと、それとは異なる、アルバム未収録テイクを集めた『Past Masters』および、ベスト盤である『1』に収録されているものの2つのバージョンを聞くことができます。

どちらもよいのですが、アルバム『Let It Be』のバージョンの方が、断然上だと思います。歴然とした差があると言っても過言ではありません。どこが差なのかと申しますと、中間部の歪んだ音色のギターソロの、やりきれなさ感がたまらないのです。

ビートルズ解散が誰の目にも明らかになっていた頃の、何とも言えない感情があふれています。先述したギターソロは、テクニックの点では、おそらくどうということのないものなのでしょうが、私の好きなギターソロ、ベスト10に入ると思います。やはり、音楽は心ですね。

 

 

2.Norwegian Wood (This Bird Has Flown)

 

邦題は、泣く子も黙るノルウェイの森』です。あの、超有名小説家の作品は、この曲からインスパイアされていると思います。

そうした小説への影響力を差し引いても、この曲は魅力的であり、ビートルズは何ぞやと語る時には、欠かせないものです。その魅力の源泉は、「背徳的な香りのする歌詞」シタール(南アジアの弦楽器)」です。

ビートルズといえば、60年代のイギリスで、不良ぶったローリング・ストーンズと対照的に、「どちらかといえば無難」なアイドルとして売り出されました。が、れっきとした「ロックな人たち」でもあったわけです。ですから、ビートルズと「背徳的な香り」は切り離すわけにはいきません。そうした部分をこの曲の歌詞はもっていると思います。

また、ビートルズの音楽を語る上で、どんどん新しい試みを取り入れる、「革新性」ということを強調しないわけにはいきません。この曲は、シタールという民族楽器をロックに取り入れるということで、「革新性」を発揮した好例となっています。

 

 

3.She Loves You

 

ビートルズは、1962年から1970年までの、足かけ9年のキャリアにおいて、常に新しい音楽の追求をやめることはありませんでした。そんな彼らですが、私は、特に初期のビートルズに対する思い入れが強いです。何といっても「音楽を奏でることの喜び」が大爆発しているからです。この曲を耳にされたら、「ああ、音楽ってこんなにも楽しいものなんだ」と、きっと思いますよ。

彼らは、シタールを取り入れたり、今で言うテクノ・トランス風の音楽("Tomorrow Never Knows")を生み出したり、究極には"Revolution 9"という、とてつもなく前衛的な作品を発表するに至ります。「革新的」であることにこだわり続けました。

ですから、まさに「ロック界の開拓者・冒険者」の称号を冠するのにふさわしい彼らですが、私としては、「革新的」という小難しいことに捕らわれていない、ただただ、「音楽を奏でることの喜び」が、はちきれんばかりの初期の作品を、偏愛せずにはいられません。それらは、きらきらと無骨に輝く宝石のような作品です。そうした作品の代表として、この曲を選びました。きっとあなたも「シ、ラ、ジューイェーイェーイェー!(She loves you yeah yeah yeah!)」と叫びたくなること請け合いです。演奏すること、歌うこと、そして、生きていることの喜びを感じさせる曲です。

 

以上、かなり乱暴に「たった3曲だけで、ビートルズを語る」ということをしてみました。

私としては、結構いい線いっている「語り」だったと自画自賛しています。

この3曲を聞くのに、15分かからないはずです。15分で、ビートルズの世界を「知ったつもり」になってみませんか? 楽しいこと、保証いたします!

 

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      ↑ 初期の彼らのライブ盤です。めちゃめちゃおススメです!!